黄金の私の人生 / 感想・レビュー

今回、紹介する韓国ドラマは、｢黄金の私の人生(原題：황금빛 내 인생)｣です！

2017年～2018年にかけて、KBSにて放映されたドラマで、全52話。最高視聴率40%を記録し、2017年の最高記録視聴率ドラマとなった超ヒット作品です。その年の「2017年 KBS演技大賞」では大賞、脚本家賞等、5冠を受賞。主演のパク・シフ(박시후)とシン・ヘソン(신혜선)はベストカップル賞にも選ばれました。

優秀で努力家にも関わらず、韓国のコネ社会で報われない日々を過ごす主人公。それが、実は以前、行方不明になった財閥の娘だったことが発覚し、一気にシンデレラストーリーへ。しかし、周囲の人々の思惑により、その後も栄光と挫折を繰り返していきます。明かされる真実の中、本来の自分を見つめなおす主人公と、それを支える家族や友人、恋人との絆を描いたヒューマンドラマです。

正直、初回の時点で、こんな報われない人いる？って思うくらい、主人公の境遇が不憫すぎました。いくらコネ社会とはいえ、こんなに努力家で優秀な人が報われない社会ってあるでしょうか？そこはまあ、ドラマならではのやりすぎ感ではありましたが、ドラマチックな展開には必要だったのかもしれません。このドラマを観ながらひしひしと感じたのは家族の絆ですね。両親に兄弟姉妹4人、それぞれの人間ドラマが描かれていますが、意見の衝突はありながらも、お互いを支え合う姿はとても感動的でした。特に家族を守ろうとする父親役であるチョン・ホジン(천호진)の演技はとても心を打つものがありました。個人的には、家族が父親のために演奏会を開き、長男役のイ・テソン(이태성)が歌の贈り物をしたシーンが一番グッときました。

いつも思うことですが、韓国ドラマは、登場人物の相関図がとてもよくできていますね。一見無関係に見える人物同士が、実は思いがけない所でつながっていたりします。このドラマで言えば、主人公の妹が想いを寄せる青年が、実は主人公の同級生で、さらにその青年の姉の昔の恋人が、実は主人公の妹が働くパン屋の主人で・・とまあ、書いていてもこんがらがりそうな相関図をよく描けたものだと感心します。ある意味、世間狭すぎです(笑)

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